特許の異議申し立てとは?

特許の異議申し立てとは?

特許の異議申し立てとは、特許が発行された後に、その特許に対して異議がある場合に行われる手続きです。異議申し立ては、発明について特許が付与される前に、第三者からの異議申し立てがあった場合にも行われます。異議申し立てを行うことで、発明が特許法に適合しているかどうかを再度審査することができ、特許庁による審査の誤りを訂正することができます。

異議申し立ては、第三者が特許を異議することができる場合と、特許権者が自ら異議を申し立てることができる場合があります。異議申し立ての理由としては、例えば、特許が新規性を欠いている、発明が非特許対象である、既存の発明と重複しているなどが挙げられます。

異議申し立て手続きは、国や地域によって異なるため、各国の特許法に基づいて手続きを行う必要があります。異議申し立ての期限や手続きの詳細については、各国の特許庁のウェブサイトを確認することが重要です。

特許の異議申し立て手順特許の異議申し立ては、特許出願や特許権の審査において、出願人や第三者が審査結果や特許権の有効性に異議を唱える手続きです。以下に、特許の異議申し立ての手順を説明します。

  • STEP 1

    異議申立人の確認
    異議申し立てをするには、異議申立人が出願人である場合は、出願人名義で申し立てを行います。第三者の場合は、出願人や特許権者、またはその代理人による書面による許可が必要です。

  • STEP 2

    異議申立書の作成
    異議申し立てには、異議申立書が必要です。異議申立書には、異議申し立ての根拠となる特許文献や他の証拠書類を添付することができます。

  • STEP 3

    異議申立書の提出
    異議申立書は、特許庁に提出する必要があります。異議申立書の提出期限は、特許出願が公開された日から6か月以内となります。

  • STEP 4

    審査の進行
    特許庁は、異議申立書を受領後、異議申立書に基づいて審査を行います。審査の結果によっては、特許出願や特許権に対する修正や無効宣告の決定がなされる場合があります。

  • STEP 5

    異議申し立てが提起された場合、異議申立人と特許出願人(または特許権者)の間で調停が行われることがあります。この場合、特許庁の関与はありません。

以上が、特許の異議申し立ての手順です。異議申し立ては、特許出願や特許権に対して不服がある場合に行われます。異議申し立ては、正確かつ適切に行う必要がありますので、特許代理人の助けを借りることが望ましい場合があります。


特許の異議申し立てに費用は必要なのか?特許の異議申し立てには、以下のような費用が発生する場合があります。

異議申立手数料特許庁に異議申し立てをする場合、異議申立手数料が必要です。異議申立手数料は、異議申立人の資格や異議申立の種類によって異なりますが、一般的に数万円程度です。
弁理士費用異議申し立てに際して、弁理士に依頼する場合があります。弁理士費用は、依頼する弁理士事務所や依頼内容によって異なりますが、数十万円以上かかることもあります。
証拠収集費用異議申し立てに必要な証拠を収集するために、調査や鑑定、証明書の取得などが必要な場合があります。これらの費用は、異議申し立ての種類や証拠の種類によって異なりますが、数千円から数十万円程度かかることがあります。

以上が、特許の異議申し立てにかかる一般的な費用の例です。異議申し立てには、費用だけでなく時間や労力も必要ですので、十分に検討してから申し立てることが重要です。また、異議申し立てに際しては、専門的な知識を持つ弁理士や弁護士に相談することをおすすめします。


特許の異議申し立ての注意点特許の異議申し立てを行う際には、以下のような注意点があります。

  • 異議申し立ての期限を守る
    異議申し立ての期限は、特許の公告日から3か月以内とされています。期限を守らない場合、異議申し立てをすることができなくなってしまいますので、期限をしっかりと確認し、期限内に異議申し立てをするようにしましょう。
  • 異議申し立ての根拠を明確にする
    異議申し立てをする際には、特許権に対する具体的な根拠を明確にすることが大切です。異議申し立ての根拠となる文献や証拠を収集し、異議申し立て書に明確に記載することで、異議申し立てが有効なものとなります。
  • 専門家のアドバイスを受ける
    異議申し立ては専門的な知識が必要となる場合があります。異議申し立てに際しては、弁理士や弁護士にアドバイスを受けることが有効です。異議申し立てにかかる費用や手続きについても、専門家に相談することで、スムーズな異議申し立てが可能となります。
  • 異議申し立ての効果を考慮する
    異議申し立てによって、特許権が無効となる可能性があります。しかし、異議申し立てが認められない場合や、特許権が部分的に有効とされた場合もあります。異議申し立てをする前に、異議申し立ての効果やリスクをしっかりと考慮することが必要です。

以上が、特許の異議申し立てにおける注意点です。異議申し立ては、特許に関する紛争解決の一つの手段であるため、慎重に判断し、適切な手続きを取ることが大切です。

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