【日本】 著作権の保護期間延長へ
現在、音楽や本などの、著作権の保護期間は権利者の死後50年間ですが、70年間に延長される見通しとなりました。
日本は、TPP交渉にあたり、米国やEUなど経済先進国の知的財産保護基準に合わせて国内のルールを改正する方針です。
米国やヨーロッパ(EU)など主要国では、著作権の保護期間が死後70年間とする国が多く、日本では、TPP交渉をきっかけに国内の著作権法を改正することにしています。
著作権の保護期間が延びることのメリットは、国内外から、著作権使用収入の拡大が見込まれることです。
保護期間の延長を強力に求めているのは米国で、米国内ではミッキーマウスの著作権が切れる直前になると著作権の保護期間を延長する法案が可決されており、「ミッキーマウス保護法」とも揶揄されるほどです。
TPPでは、アニメやゲームの海賊版の取り締まりの強化についても話し合われることになっており、交渉参加国が保護期間などの足並みを揃える調整が行われています。
日本の成長分野であるコンテンツ産業は、米国に次ぐ世界第二位の市場規模があり、TPP参加国での保護の拡大は、コンテンツ産業にとっての追い風となることが期待されます。